Nettle ネトル
ハーブのオンラインコースの先生が日常的に飲んでるってことで私もまねっこして飲んでるネトル。日本語でセイヨウイラクサ(西洋刺草)という漢字が示す通り、生の状態ではトゲトゲしていて邪魔者扱いされがちな植物でが、これが実はビタミンやミネラルが豊富なパワフルハーブなんです。
このハーブの作用の代表的なものにAlterative(徐々に身体機能を回復させる)があります。これは肝臓や膵臓の機能をサポートして体内の老廃物排泄を促し、ネトルは「血液浄化剤」などと言われるほどです。また、リンパ液の流れをサポートし、粘膜に働きかけ細胞レベルで浄化を促します。このいわゆる「デトックス」を補助することで体内のバランスを整えます。(肝臓サポートについてはターメリックにも)
デトックスは春に意識して行うと良いのを知っていますか?寒い冬は体が縮こまって毒素が体内に閉じこもりがち。これが春になって緩むので、毒素の排出、デトックスに適した季節と言われています。
また、春の今時期には花粉症に苦しんでいる人もいるのではないでしょうか。このネトルには抗ヒスタミンも含まれていて、花粉症にも良いみたい。
なので、ネトルは春には特に取り入れたいハーブなんです。(でもせっかくなら年中デトックスしておきたい!)
ネトルはハーブティーで飲むのが扱いやすく、味もまろやかな苦味、甘み、塩気で普通に緑茶を飲む感覚で和食にも洋食にも合います。我が家ではお弁当のお供のお茶として携帯しています。ドライのハーブをそのまま、またはハーブティーで残った水分を含んでくたっとなったネトルを味見してみると、ほうれん草のような感じ。なので、茶殻をオムレツの具にしてみてもぜんぜんアリでした!ちなみに、ハーバリストで有名なローズ・グラッドスターもほうれん草の代用としてネトルを使っているみたいです。
"Nettle - Urtica Dioica"
*味 - まろやかな苦味、甘み、塩気
*エネルギー - 冷性、燥性
*利用部分 - 葉、種、根、young tops
*収穫時期 - 花が咲く時期
*作用
ーAstringent(収れん性)
ーDiuretic(利尿効果がある)
ーTonic(強壮剤)
ーAlterative(徐々に身体機能を回復させる)
ーRubefacient(皮膚を赤くする)
*利用効果
体を全体的に強くしサポートする
ビタミンの宝庫!
体の機能全体を強化することで代謝を活性化する
子供の皮膚炎(特に神経性)に良い
鼻血や子宮出血に良い、生理痛や閉経の症状を軽くする
子供の成長期の時の骨や関節の痛みを軽減する
*使い方
ハーブティーやチンキで。以下の組み合わせもおすすめ。
【神経系の調子を整える】➕レモンバーム、オート、カモミール
【アレルギーや花粉症】ネトルをフリーズドライで摂取
【泌尿系の健康やむくみ対策に】➕タンポポの葉
【エネルギーアップや性的不全に】➕ミルキーオート(オートの先端がまだ柔らかい時期に収穫したもの)、ラズベリーリーフ
【前立腺肥大に】➕saw palmetto(ノコギリヤシ)
日本ではハーブとしてあまり浸透していない感じのネトルですが、ぜひ取り入れたいハーブです。