Lindaのチーズケーキ
シカゴで出会うトルコ人女性のほとんどは料理上手、裁縫上手、家族や友達をとても大切にするお母さんのお手本のような、太陽のようにあたたかい人が多いんです。トルコは日本にいる時から私の行ってみたい国の上位にあり続けている国で、シカゴで素敵なトルコ人女性にたくさん会って、さらにトルコへの想いが大きくなっています。
シカゴでも特に仲良くしてるトルコ人のLinda。彼女はとっても美食家で、とは言ってもレストランを渡り歩いて詳しくて…、というのではなく、食べるのが好き、作るのが好き、もてなすのが好き、そしてその全部に長けているっていう素敵な女性です。その彼女、世界三大料理を誇るトルコでも、アンタキアという町の出身。知る人ぞ知る美食の町で、アンタキア出身というとトルコの方々は「じゃあ料理がとっても上手なのね」と真っ先に思いつくくらいなんだそうです。さらに「ワインの発祥の地」がこの地域という説も今一番有力らしいです。
その彼女が料理教室、Byzantine Kitchenを始めることになりました。
料理教室を始める前からクッキーやタブレの作るところを見てご馳走にはなってたのですが(習うより食べるがメイン笑)、今回は教室用の新しいレシピ準備のため、Lindaも好きだけど作ったことは初めてというラズベリーチーズケーキを一緒に作ってきました。
彼女は大学で食物科学の専攻で、科学的知識を持ちながらの天性の料理の腕前です。さらに今回のケーキは、トルコの有名なベーカリー、PELITでレシピ開発をしている大学からの親友に聞いたレシピ。期待が高まる!
日本の典型のチーズケーキレシピはクリームチーズを使うと思うのですが、彼女のレシピではマスカルポーネを使います。(ティラミスではこっちのチーズですね。)そして、彼女はクレマって呼んでいましたが、卵が入ったホワイトソースも入ります。もう一つ違う点は、バニラエッセンスが液体ではなく粉末で一回ずつの使い切りパックに入ってる!
そして完成したのがこちら。
チーズケーキを焼いて、冷めるまで待つ時間、Lindaはランチにもう一品「ズッキーニのキャセロール」作ってくれました。トルコでは通常、ズッキーニのドルマ(ズッキーニの中をくり抜いてひき肉や野菜などを詰めて作る料理)が夕食だった次の日、ズッキーニでくり抜かれた中身を使ってお好み焼きやチヂミみたいなフリットを作るんだそう。でもLindaのレシピはヘルシーにキャセロールで焼くタイプ。さらにフェタチーズが入って油で焼かなくてもコクがあり、チリペッパーがたっぷり入るので程よくピリッとくせになる味!
また、トルコでは家の庭の木から果物をとって食べたりジャムにしたりするのが一般的だそうで、その果物の中でもQuinceが懐かしい味なんだそう。私は今回Lindaの家で生まれて初めて食べました。日本語ではマルメロっていうらしいです。マルメロマーマレード、名前がかわいいな。
シカゴでの思い出の味は?って聞かれたら、Lindaのトルコ料理を思い出すんだろうなぁってくらい彼女の料理に虜な私。シカゴやシカゴ近郊に住んでる方、シカゴに遊びに来る方、ここはシカゴだけどLindaのトルコ料理を習ってみるのもとっても楽しいかも。